花々の咲き具合のチェックに 皿ヶ嶺(1,278m)
愛媛県東温市
2015年5月18日(月) 門久単独
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〈花々の咲き具合のチェックに小雨の山を歩く〉 |
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今春はいろいろな花々が咲くのが1週間から10日ほど早く感じる。
そんな中で幾人から皿ヶ嶺のクマガイソウやヒマラヤの青い芥子の咲き具合や開花予想の問い合わせを受けた。
皆さん、この二つの花を出来れば同時に見たいというのが希望のようだ。
今年はクマガイソウが早く開花しているのでそれが難しいのではと危惧している。
この日は午後になって小雨交じりの天気となったが、クマガイソウの咲き進み具合を第一に観察して、
皆さんの希望に沿った展開になるかどうかを見極めるべく山を歩いてみた。
《山行所感》
風穴下駐車地14:34・・・・14:37風穴14:40・・・・14:56直登道分岐・・・・15:13丸太ベンチのあるテラス15:22・・・・15:28引地山分れ・・・・15:42直登道分岐・・・・15:55正面道Uターン・・・・16:20風穴・・・・16:22風穴下駐車地 〔総所要時間:1時間48分、休憩等:0時間06分、正味所要時間:1時間42分、歩行距離:2.9q、累積標高差:±478m〕 |
14:34 風穴下
下り坂の天気の平日の午後とて、人気の皿ヶ嶺ではあるが先客の車は一台もなかった。小雨が降っていたので、車を最上部の風穴の直下まで乗り入れて路傍の膨らみに停めた。先ず風穴に寄ってヒマラヤの青い芥子の花の様子を観察した。穴の中の蕾はまだ固くなかなか開きそうにはなかった。穴の外縁のプランターに植えられた株が例年最も早く咲くが、10日前に観察した時と比べてそんなに蕾が膨らんできた感じもなかった。まだ1週間から10日程かかるのであろうか!?青い芥子の花期は、他の花々のように今年は早いということはなさそうであった。風穴を後にして、ジグザクを描く正面登山道を暫く採り、途中から直登道に入って、名残りの時を迎えた春の花々などを観察しながら皿ヶ嶺の北面の壁を登って行った。
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〈雨雲に隠れた皿ヶ嶺〉 |
〈小雨の降る登山口〉 |
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〈風穴〉 |
〈今最も元気が良いラショウモンカズラ〉 |
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〈風穴の中のヒマラヤの青い芥子はまだ固い蕾〉 |
〈青い花が開くまであと幾日かかるのだろうか!?〉 |
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〈風穴の冷気の中で遅くまで咲いているコンロンソウ〉 |
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〈正面登山道を暫し辿った〉 |
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〈草叢にホウチャクソウが群落していた〉 |
〈ウワバミソウの群生〉 |
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〈クルマムグラ〉 |
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〈名残りのヤマブキソウ〉 |
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〈斜面のお花畑の花が少なくなり端境期を見迎えつつある〉 |
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〈サワグルミ〉 |
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〈十字峠へと向かう直登道を採った〉 |
〈直登道の斜面に咲く名残りのイチリンソウ〉 |
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〈コクワガタも咲き始めた〉 |
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〈フタバアオイ〉 |
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〈これも名残りのシコクカッコソウ〉 |
〈シコクンナベワリ〉 |
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15:13 丸太ベンチのあるテラス
急坂を登って丸太のベンチのあるテラス状の段丘に出た。稜線の直ぐ下にミズナラを中心にした森が広がるが、この日はその森はガスに包まれていた。この段丘でひと休憩をしてから引地分れの稜線まで上がってみたが、シーズンには花の多いその沿道からはもうすっかり春の花々が姿を消していた。引地山分れで踵を返して直登道分岐まで戻り、正面登山道を暫く竜神平の方向に歩いてみた。10日前にはまだ多くのシコクカッコソウやヤマルリソウなどの姿があったが、それらがもうすっかり少なくなっていた。春の花々の終焉の心寂しさと感じつつ正面登山道でUターンをして風穴へと下ることとした。
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〈丸太のベンチのある休憩所〉 |
〈ガスに巻かれた稜線部〉 |
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〈引地山分れ〉 |
〈新緑に包まれた稜線部〉 |
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〈ウラベニイチゲ(イチリンソウ)も最終盤〉 |
〈樹間から上林の集落を俯瞰する〉 |
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〈竜神平への正面道を採った〉 |
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〈霧に包まれた森の巻いて進む〉 |
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〈イワタバコが岩に張り付いて芽吹く〉 |
〈朽ち行くシコクカッコソウ〉 |
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〈ヤマルリソウも名残りの感!〉 |
〈オモゴテナンショウ〉 |
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〈ややピンボケのツリバナ〉 |
〈名物のミズナラの古木〉 |
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16:22 風穴下
小雨の中を出発した今回の山行であったが、早々にその雨も小康状態となって傘を差す必要もない幸運に恵まれてそのまま下山することとなった。上林森林公園の広場から山の北面を仰ぎ見ると、稜線部はガスに包まれていたが、その直ぐ下部は見事な新緑のグラデーションが広がっており、いよいよ山も春から初夏へと変貌していることを実感出来た。
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〈五角形の葉っぱはテツカエデ〉 |
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〈風穴へ帰還!〉 |
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〈稜線をガスで巻かれた新緑の皿ヶ嶺北面〉 |
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クマガイソウの咲き具合は!?
10日前にはまだ蕾であったが、この日はもう花のピークをやや過ぎた頃で、見頃の最終盤といったところで、
まだ1週間程は観賞出来るであろうと言ったところであった。
30株の花が咲き揃った様は圧巻であった。
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〈クマガイソウは群落を形成して皆が同じ方向を向いて咲く〉 |
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〈今が見頃の咲きっぷり〉 |
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〈そっと横顔も拝見!〉 |
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〔山行所感〕
クマガイソウをヒマラヤの青い芥子を同時に見ることが出来るか、またその時他の春や初夏の花々も多く見ることが可能かという命題を解くべく、急ぎ足で山域を歩いてみたが、やはり今年は全般に花々の花期が早く、クマガイソウが観賞できるのもこの週末までで、その他の花々もすっかりと名残の時を迎えており山は少々寂しい時期をいち早く迎えてしまった感じであった。青い芥子の花期は風穴の冷風の中とあって例年通りのようであるので、今年は花々の共演を楽しむのは難しい情勢と判断した。お花畑は夏の花々で包まれるまでの端境期にもう突入している感じでもあり、心の中がちょっと空虚になりそうな結論を出さざるを得なかった。