ぼちぼちと盛夏の花が咲き始め 尾崎沼

広島県山県郡北広島町

2015年6月29日()   チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈尾崎沼に咲くコウホネ(スイレン科)

 

 

 

雲月山から下山後、まだ時間も早かったので尾崎沼まで足を延ばした。

花々の花期が不規則となっている中で、尾崎沼の花々は如何な様子か気になっての探訪であった。

朝から続く好天の下、のんびりと尾崎沼を周回してみた。

 

《山行記録》

尾崎沼入口13:24・・・・13:31尾崎沼土手13:39・・・・13:50北西の湿地(右岸)14:02・・・・14:04最奥の湿地14:07・・・・14:23尾崎沼土手・・・・14:30尾崎沼入口

〔総所要時間:1時間06分、休憩等:0時間23分、正味所要時間:0時間43分、歩行距離:19q、累積標高差:±35m〕

 

13:24 尾崎沼入口

  平日の午後、尾崎沼入口の駐車場には2台の先客の車が停められていた。近くの水生植物の畑を見学に来たグループの車のようであった。熊に注意の立看板に熊鈴を持って尾崎沼へと向かった。オオバコに覆われた遊歩道の沿道にノリウツギを除いて花らしい花はなかった。初夏の花々はもう終わっているようであった。尾崎沼にはコウホネの花が水に浮かぶように咲いていた。青空を映して真っ青な池面に咲く黄色の花は一際綺麗であった。池を覗くと、一匹だけ小さなサンショウウオの姿が見えた。この日は、沼の土手を渡って右回りで周回することとした。土手上や右岸の遊歩道は草が刈られた直後のようで、花々も姿を消していた。やっとこさコナスビの花だけ見付けることが出来た。    

 

 

〈尾崎沼入口:農家の作業小屋前の空き地をお借りして駐車〉

〈ノリウツギ(ユキノシタ科)〉

 

 

 

〈尾崎沼〉

〈尾崎沼に棲息するサンショウウオ)

 

 

 

 

 

 

 

 

〈池のあちこちのコウホネ(スイレン科)が浮かぶ〉

 

 

 

 

〈右岸遊歩道から池面を望む〉

〈コナスビ(サクラソウ科))

 

 

 13:50〜14:02 右岸の湿地

  尾崎沼右岸の奥に木道が敷かれた湿地が広がっている。ここには季節毎に様々な花が咲いて訪問者を楽しませてくれる。この日の湿原は、初夏の花々はもうすっかり姿を消した後のようで、ユウスゲとハナショウブが草原から長い頭をもたげて咲いていた。また、大きな蕾を付けたハンカイソウも草原の上に背を伸ばしており、ちょっと気の早い茎の先に開き始めた黄色の花弁が認められた。草原の中の小さな花々は姿を消しており、ちょっと大味な湿原の佇まいであった。この右岸奥の湿地から数分更に奥に進むと、尾崎湿原最奥の湿地が開けている。ハンカイソウの大群落がシーズンになったら見られるが、この時期はまだ固い蕾の状態であった。クサレダマだけが蕾を開こうとしていた。最奥の湿原を後に、左岸の遊歩道を土手へと戻った。沿道には最終盤のバイケイソウやササユリの花が見られ、木陰でコアジサイの花が色付き始めていた。

 

 

 

〈右岸奥の湿地に出た〉

〈木道脇にユウスゲ(ユリ科)咲く湿地〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ハナショウブ(アヤメ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ユウスゲ(別名:キスゲ)(ユリ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ハンカイソウ(キク科)は咲き始めたばかり〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈カキラン(ラン科)の開花はまだ先のよう〉

 

 

 

〈最奥の湿地〉

〈クサレダマ(サクラソウ科)は開花直前〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈左岸遊歩道から見た尾崎沼〉

 

 

 

 

〈バイケイソウ(ユリ科)はもう最終盤であった〉

〈コアジサイ(ユキノシタ科)は咲き始めたばかり)

 

 

 

 

 

 

 

 

〈路傍に咲きササユリ(ユリ科)〉

 

 

 

 14:30 尾崎沼入口

  尾崎沼の土手から入口の駐車場へ戻った。周りに農家が植え付けた水生植物の畑が広がっているが、農家の方が採り入れ作業を終えて帰って来ているところであったので今回はそこに立ち寄らずに帰路に就くこととした。

 

 

〈尾崎沼の土手〉

〈尾崎沼入口近くに咲くシモツケソウ(バラ科)

 

 

 

 

 

 

 

 

〈モウセンゴケ(モウセンゴケ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈帰路に立ち寄った臥龍山麓の高原の自然館〉

 

 

 

〔山行所感〕

  梅雨の最中、尾崎沼は初夏の花々から盛夏の花々に移行する時期で、咲く花の種類が少なくちょっと空虚で大味な感じが否めないところであった。とは言え、これもこの季節の彩りそのものとして素直に受け入れなければならないのであろう。この湿原の姿の変遷を確かに捉えたいのであれば、もっと足繁く通って来ることが必要なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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