晩夏の趣の山を歩く 皿ヶ嶺(1,278m)
愛媛県東温市
2015年8月27日(木) 門久単独
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〈カワラナデシコ、ツリガネニンジンの花咲く竜神平の登山道〉 |
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今夏はあまり山歩きが出来ていない。
久しぶりに時間を割いて晩夏を迎えようとしている皿ヶ嶺を歩いてみることにした。
暫く訪ねていない間に、皿ヶ嶺から盛夏の花々は姿を消している様子であった。
いよいよ山は、夏から秋への歩みを早めようとしているかのようであった。
《山行記録》
風穴下14:18・・・・14:21風穴14:23・・・・14:34直登道分岐・・・・15:03ベンチのある休憩所・・・・15:17竜神平15:21・・・・15:27樹林入口・・・・15:33竜神平15:34・・・・16:00皿ヶ峰(1,278m)16:19・・・・16:31十字峠・・・・16:41引地山分れ16:23・・・・16:55直登道分岐・・・・17:05風穴17:12・・・・17:16風穴下 〔総所要時間:2時間58分、休憩等:0時間34分、正味所要時間:2時間24分、歩行距離:5.7q、累積標高差:±483m〕 |
14:18 風穴下
風穴直下のロードサイドに愛車を停めて入山すると、続々と下山してくる登山者に出会った。午後2時を回って、もう皆さんの下山時間に入っているのであろう。先ずは風穴に寄ってみると、穴の中にヒマラヤの青いケシが2輪咲いていた。小さな名残りの花のようだ。時間があれば帰りにゆっくりと見ることにして、すぐに竜神平へ向かうことにした。正面登山道に入っても、下山して来る登山者が暫く続いた。正面登山道の沿道には晩夏や初秋を感じさせる花々の姿があった。登り行く程に下山してくる人達の姿も途切れて、静かな登山道をそれらの花々の姿を追いながら登って行った。
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〈晴天下なれど、雲を被った皿ヶ嶺の稜線〉 |
〈水の元の流しそうめんの店はまだ営業中〉 |
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〈風穴〉 |
〈緑陰の登山道〉 |
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〈モミジガサ(キク科)〉 |
〈シロヨメナ(キク科)〉 |
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〈直登道の分岐で、この日は竜神平へ向かう正面道を採った〉 |
〈ヒカゲミツバ(セリ科)咲く登山道〉 |
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〈オオバショウマ(キンポウゲ科)〉 |
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〈ミズナラの古木の下を抜けて登り行く〉 |
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〈ソバナ(キキョウ科)〉 |
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〈ハガクレツリフネ(ツリフネソ科)〉 |
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〈ヤマジノホトトギス(ユリ科)〉 |
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〈ブナの繁る登山道〉 |
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〈ヤマトウバナ(シソ科)〉 |
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〈ベンチのある休憩所〉 |
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〈キンミズヒキ(バラ科)〉 |
〈蛸足のように曲がった枝を持つブナ〉 |
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15:17〜15:34 竜神平
ゆっくりと歩いて1時間で竜神平に到着した。午後3時を回った時間でもう登山者の姿はなかった。竜神小屋の中で作業をしている方の姿があったが、竜神平を見て回っている間にその方も下山して行かれた。湿原にはヌマトラノオの名残り花があるくらいで、盛夏の花々はもう姿を消していた。上林峠方面へ続く登山道を樹林に入る手前まで歩いてみると、その沿道にカワラナデシコやツリガネニンジンを中心とした花々を見ることが出来た。竜神小屋へ戻って、皿ヶ嶺山頂へ向かった。午後3時半を回っていたので、登山道の沿道はもう日陰となり、稜線近くのブナ林にやっと西日が射していた。
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〈竜神平入口の森〉 |
〈オタカラコウ(キク科)に彩られた竜神小屋〉 |
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〈コオニユリ(ユリ科)咲く竜神平〉 |
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〈ツリガネニンジン(キキョウ科)〉 |
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〈名残のヌマトラノオ(サクラソウ科)〉 |
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〈カワラナデシコ(ナデシコ科)〉 |
〈ヒヨドリバナ(キク科)〉 |
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〈ススキ(イネ科)の穂が目立ってくるようになった竜神平〉 |
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〈アキノタムラソウ(シソ科)〉 |
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〈竜神小屋の周りに新しいテーブルと椅子が増えていた〉 |
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〈ヤマシグレ(スイカズラ科)の果実〉 |
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〈これはホトトギス(ユリ科〉か!〉 |
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〈西日の射しこむブナ林〉 |
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〈ツインのブナの樹〉 |
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16:00〜16:19 皿ヶ嶺(1,278m)
午後4時の皿ヶ嶺山頂に他に登山者の姿はなかった。天気は好転してきたようで、午後遅い時間帯ではあったが、高知県境の山々をきれいに望むことが出来た。それらの景観を見ながら山頂広場で小休止した。下山路は、十字峠経由の直登道とした。沿道にあまり多くの花々はなかったが、引地山分れを過ぎて下り行くほどに、ハガクレツリフネやシロヨメナなどこの時期の皿ヶ嶺の主役たちの姿が多くなった。
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〈皿ヶ嶺山頂〉 |
〈山頂の一角に実ったヤマナシ(バラ科)〉 |
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〈久万高原町の市街地の先に大川嶺がどっしりと構える〉 |
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〈こちらは中津明神山(1,540.6m)〉 |
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〈十字峠へと続く尾根道〉 |
〈十字峠〉 |
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〈引地山分れ〉 |
〈トチバニンジン(ウコギ科)の実〉 |
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〈ハガクレツリフネ(ツリフネ科)に再会〉 |
〈シロヨメナ(キク科)は秋の訪れを感じさせる〉 |
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17:05〜17:12 風穴
風穴まで下って、ヒマラヤの青いケシをゆっくりと観察した。2か月余の間楽しませてくれたこの花も、8月が去るのに合わせかのように花期を終わることになるようだ。上林森林公園の園地でタカネハンショウズルの様子を観察すると、蕾が沢山付いており、もう間もなく開花するようであった。この花が咲き始めると、いよいよ夏も終りに近いと観念するようになる。
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〈上林森林公園の園地に戻ってきた!〉 |
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〈風穴に咲く名残りのヒマラヤの青いケシ〉 |
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〈開花寸前のタカネハンショウズル(キンポウゲ科)〉 |
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〔山行所感〕
天候異変に伴う変調はありものの、自然は日々確実に季節の歩みを刻んでいるようだ。花の山・皿ヶ嶺は、久しぶりではあったが、この時期にあるべき花々がやはり健在であった。あまり山を歩けなかった今夏ではあったが、やはり季節の変遷を肌で感じながらの、自然に寄り添った日々を過ごせるように、これからも努めていきたいと思う。
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〈この日の軌跡〉 |
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