御調八幡宮から仏通寺まで中国自然歩道を行く 竜王山(665.1m)・大峰山(610.2m)

広島県三原市八幡町・高坂町

2015年9月15日(火)     仁王さん夫妻+チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

                                    〈八坂峠に置かれたルート案内〉

 

 

 

十数年前に歩いた御調八幡宮〜竜王山〜大峰山の縦走路を、秋めいた天候になって改めて歩く気になった。

仁王さん夫妻が同道してくれるというので、今回は車を2台配して御調八幡宮から仏通寺まで歩き通すこととした。

十数年前の記憶はもうすっかり忘却の彼方に行ってしまっており、改めての新鮮な気持ちでの山行といったところであった。

 

《山行記録》

 御調八幡宮駐車場9:25・・・・10:16八幡峠10:25・・・・10:42奥の院分岐・・・・10:45貴船神社(奥の院)10:49・・・・10:52奥の院分岐・・・・10:59竜王山(665.1m)11:13・・・・11:15東屋11:20・・・・11:47竜王山南方尾根八坂峠分岐・・・・11:50昼食12:26・・・・12:46八坂峠(御調八幡宮口)・・・・12:49八坂峠(仏通寺口)・・・・13:21標高462mポイント13:26・・・・14:06仏通寺分岐14:10・・・・14:16大峰山(高羽山)(610.2m)14:23・・・・14:28仏通寺分岐14:34・・・・14:48馬瀬林道出合14:51・・・・14:59林道横断・・・・15:20林道出合・・・・16:00仏通寺第3駐車場 

〔総所要時間:6時間35分、昼食・休憩等:1時間33分、正味所要時間:5時間02分、歩行距離12.8q、累積標高差:+1,105m-1,157m

 

 9:25 御調八幡宮

  下山口の仏通寺の駐車場に車を一台置いてから登山口の御調八幡宮へと赴いた。神社の駐車場に車を停めさせてもらい、門前から南の谷間に延びる広々とした中国自然歩道に入った。仏通寺まで大峰山の山頂部を除きずっと中国自然歩道を辿る予定であった。その距離12キロメートル余り、決して楽な道ではないようであった。八幡峠へと続く谷間の道は、やがて丸太づくりの階段道となった。これが手強い存在で、登れども登れどもなかなかに峠に到達出来なかった。

 

 

 

〈御調j八幡宮の駐車場からスタート〉

〈門前から南に延びる中国自然歩道に入る〉

 

 

 

 

〈シラヤマギク(キク科)〉

〈ママコナ(ゴマノハグサ科〉〉

 

 

 

 

〈ツルリンドウ(リンドウ科)〉

〈アキチョウジ(シソ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈丸太づくりの階段道が延々と続く〉

 

 

10:16〜10:25 八幡峠

  小一時間かかって八幡峠に到着した。三原市中之町大谷へ抜ける峠である。小休止の後、進行方向を西に変えて竜王山の山頂を目指した。峠を越えたら平坦な尾根歩きになることを期待していたが、それは将に夢の世界で、峠からも急な丸太の階段道が延々と続いた。山頂近くで平坦な道になってやっと急坂から開放されるかと思いきや、そこに奥ノ院への分岐があったので立ち寄ることとした。樹林の中を200メートルほど下って行くと、荒れ果てた祠が建っており、貴船神社の案内看板があった。御調八幡宮の奥ノ院に当たるとのことであるが、この神域には暫く人の手が入っていないようであった。中国自然歩道に戻って広い道を暫く行くと、道が左巻きのカーブを描き始め、そのカーブの先が竜王山の山頂であった。

 

 

 

〈八幡峠〉

〈八幡峠の尾根に立つ道標〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈八幡峠から竜王山まで880mの案内看板〉

 

 

 

〈ハバヤマボクチ(キク科)

 

 

 

 

 

 

 

 

〈八幡峠を過ぎても丸太の階段道が続く〉

 

 

 

 

〈ママコナの大群落〉

〈奥ノ院入口に立つ道標〉

 

 

 

 

〈荒れ果てた奥ノ院(貴船神社)〉

〈貴船神社の案内〉

 

 

10:59〜11:13 竜王山(665.1m)

  一等三角点が建つ竜王山の山頂は樹林に囲まれており眺望はなかった。古い鉄塔の展望台が山頂広場の一角に建っているが、今は赤錆びて立入禁止となっていた。しかし、八坂峠方向へちょっと下って行くと東屋が建っており、その先には三原市沖の芸予諸島の大眺望が開けていた。概して眺望が得られないこの日のルートの中では、この眺望は貴重な存在であった。暫し島の同定などしながら眺望を楽しんだ後、今度は急な丸太の階段道を下って八坂峠を目指した。山頂からのその距離2キロメートル余であったが、急な坂道を下るのは気持ち以上に時間を要した。峠への下り途中の眺望がやや開けたコブでランチタイムを取った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈竜王山の山頂標識)〉

 

 

 

〈立入禁止の展望鉄塔の建つ竜王山々頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂直下に立つ東屋〉

 

 

 

〈八坂峠へと向かう〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                            〈東屋から三原沖の芸予諸島が見渡せた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈広々とよく整備された中国自然歩道〉

 

 

 

〈急な階段道を下る〉

 

 

 

 

〈ハギの花が今は盛り!〉

〈竜王山南方尾根を離れて八坂峠への道を採る〉

 

 

 

 

〈大峰山を望める高みで暫しランチタイム〉

〈竜王山〜八坂峠間の中間地点〉

 

 

12:46〜12:49 八坂峠

  県道三原東城線が通る八坂峠に出て、ちょっと南の三原市街地方向に下ると仏通寺・大峰山への入口があった。そこからはまたしても丸太の階段道が暫く続いており気持ちもやや滅入ったが、大峰山の道の後半になると大峰山南尾根への完全なトラバース道といった感じとなり、アップダウンもあまりない快適な道となって進行もすこぶる捗った。それでも大峰山に近づくと斜度が増してきて、それを辛抱して歩行を続けていると仏通寺方面への分岐に到達した。この分岐から大峰山の頂上は至近のところで、中国自然歩道を外れた山道はやや荒れていたが、僅か5分程で樹々に囲まれた山頂に到着した。

 

 

 

〈県道三原東城線の通る八坂峠に出た〉

〈八坂峠にある仏通寺方面入口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈標高462mポイントの広場〉

 

 

 

〈大峰山サイドにも丸太の階段道が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大峰山を仰ぎながら西へと進む〉

 

 

 

〈北・垣内村、南・西野村と刻された道標〉

 

 

 

 

〈大峰山サイドの中国自然歩道もよく整備されていた〉

〈大峰山直下の仏通寺への分岐〉

 

 

14:16〜14:23 大峰山(610.2m)

  大峰山の山頂も樹林の中で、眺望は全くなかった。山頂標識を兼ねた案内板があり、そこにはこの山で修験道の開祖役の行者が修行したと記されてあった。かつてはこの山は修験の場であったということのようだ。長居は無用のようであったので、早々に仏通寺へと下ることとした。その距離3キロメートル余り。再度戻った分岐から一気に丸太の階段道を下って馬瀬林道に出た。林道も仏通寺へと続いているが、それに平行して中国自然歩道があったので、それを採ることにした。ところが、それまで見事に管理されていた中国自然歩道であったのだが、仏通寺へのそれは荒れに荒れており、渓流沿いのその道は歩くにも窮するほどであった。最終局面で林道を歩いたが、その方が格段に楽であった。最初から林道歩きをするのが現在では正しい選択のようであった。

 

 

 

〈樹林の中の大峰山々頂〉

〈大峰山は修験の峰であったという〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈分岐から仏通寺へと下る〉

〈ここでも暫し階段道を下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                  〈馬瀬林道との出合に立つ案内板〉

 

 

 

 

 

〈仏通寺へと延びる中国自然歩道〉

〈ここの中国自然歩道は荒れていた〉

 

 

 

 

〈ガレた中国自然歩道を難儀して下って行く〉

〈雑草に埋もれていた林道から自然歩道への分岐〉

 

 

 

 

〈ここは自然歩道より林道を歩く方が遥かに楽であった〉

〈ツルニンジン(キキョウ科)〉

 

 

16:00 仏通寺

  大峰山から仏通寺までのコースタイムは1時間であったが、難路を採ったこともあって1時間半余りの時間を要して、無事に車を置いていた仏通寺第3駐車場に下山出来た。この日山中で他の登山者に出逢うことはなかった。

 

 

 

〈馬瀬林道の仏通寺側の終点〉

〈仏通寺第3駐車場に帰着〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                     〈彼岸花の咲く仏通寺川河畔〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                         〈仏通寺境内に立っていた県立自然公園の案内〉

 

 

 

〔山行所感〕

  由緒ある二つの社寺を中国自然歩道で結ぶ今回の山行は、歩き終わってみると、歩くということでは大満足であったが、山域の魅力の発見といった点ではひとつ心が晴れない感じであった。やはり、道中にあまり眺望が得られないことから来るフラストレーションが第一の要因のように思える。丸太の階段道も楽しくはない。このルートの魅力をアップするにはどうすれば良いのか!? 桜とか紅葉とか、二つの社寺が輝く季節にこのルートを辿り、その輝きを楽しむことが最良の選択のようである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

〔BACK〕

〔HOME〕