秋の中国自然歩道で御調八幡宮から仏通寺へ 竜王山(665.1m)・大峰山(610.2m

広島県三原市

2015年11月22日(日)    S山の会9名(門久が参加)

 

 

 

 

 

 

〈仏通寺境内の一角を秋色に彩る名残りの紅葉〉

 

 

 

9月に久し振りに歩いた御調八幡宮から仏通寺までの中国自然歩道を、

秋本番を迎えたこの日、山の会のメンバーと共に再訪した。

出発点と終点の二つの古刹の紅葉を楽しむことも目的のひとつであったが、

今年の紅葉はここでももう最終盤を迎えており、名残りの紅葉にやっとありつけただけであった。

 

《山行記録》

 

御調八幡宮駐車場9:02・・・・9:05御調八幡宮9:15・・・・10:07八幡峠8:11・・・・10:26奥の院分岐・・・・10:31竜王山(665.1m)10:39・・・・10:42東屋10:45・・・・11:09竜王山南方尾根八坂峠分岐・・・・11:29八坂峠(御調八幡宮口)-・・・11;32八坂峠(仏通寺口)・・・・11:39(昼食)12:32・・・・13:33仏通寺分岐13:38・・・・13:43大峰山(高羽山)(610.2m)13:50・・・・13:54仏通寺分岐・・・・14:03馬瀬林道出合14:07・・・・14:11馬瀬林道合流14:16・・・・14:38中国自然歩道合流・・・・15:00仏通寺第3駐車場・・・・15:11仏通寺第2駐車場

〔総所要時間:6時間09分、昼食・休憩等;1時間38分、正味所要時間:4時間31分。歩行距離12.9q、累積標高差:+1,272m,-1,200m

 

 9:02 御調八幡宮駐車場

  御調八幡宮の駐車場から見る境内の紅葉はもう終わっていた。登山を始める前に、先ずは八幡宮に参拝をして、登山の安全を祈念した。社域のあるやはた川自然公園を周回して登山口に戻ったが、園地で何とか名残りの紅葉を見ることが出来た。参拝を終えて、八幡峠へと延びる中国自然歩道に入っていよいよ山行開始となった。落葉が堆く積もった道は徐々に斜度を増して行き、やがてこの日のルートを特色付ける丸太の階段道が続くようになった。この日の全ルートでは3,500段程になるという。約1時間で八幡峠に達し、ここで方向を右に大きく曲げて竜王山への上りに掛ったが、急で長い階段道はなおも続いた。その急坂が終わると、広々とした牧歌的な道となり、直に山頂へと導いてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈御調八幡宮の紅葉も最終盤〉

 

 

 

〈清明橋を渡って御調八幡宮に参拝〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈楼門越しに社殿を拝す〉

 

 

 

 

〈社務所の屋根を彩る名残りの紅葉〉

〈周りが秋色に染まった絵馬堂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈御調八幡宮からやはた川自然公園に繋がる参道〉

 

 

く園地に燃えるうような紅葉があった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉に包まれた竜王山への登山口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今日辿る道は中国自然歩道!〉

〈落葉を踏んで階段道を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の最大の難敵は3500段にも及ぶという階段の道!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈竜王山山頂直下の牧歌的は山道、秋の深まりを感じる瞬間であった!〉

 

 

 

10:31〜10:39 竜王山(665.1m)

  竜王山の山頂で集合写真を撮り小休憩の後、先に進んだ。山頂の直ぐ先の東屋からは三原沖の海域を眺めた。この日随一の眺望であった。竜王山頂からの南方尾根もこれまた急坂であり、その先にはこれまた急な上り坂も待っていた。山頂から30分間程の急激なアップダウンを繰り返すと、その尾根を外れて八坂峠へと下る道の分岐点を迎えた。この道に乗って眺望が開けたコブを越えると、その先には八坂峠までの大下りが待っていた。この道は登りたくないなと思ってしまうほどの急坂の連続であった。約20分下って県道が通る八坂峠に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈展望塔の足元には一等三角点が立つ〉

 

 

 

〈今は使用不能の展望塔が残る竜王山山頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂間近の東屋から三原沖の海を眺望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈“名物”?の階段道のアップダウンが続く〉

 

 

 

 

 

〈竜王山南方尾根を離れてここから八坂峠への下り道を採る!〉

〈遥かに大峰山を望みながら八幡峠へと下り行く〉

 

 

11:29〜11:32 八坂峠

  県道に出て、八坂峠の「御調八幡口」から「仏通寺口」まで僅か数分歩いた。仏通寺口から再び中国自然歩道を辿り、上り返すとベンチのある尾根に出たので、ここでランチタイムを取った。ここまで順調に辿ってきたので、ビールなども頂き、小一時間のランチタイムとした。食後辿った、大峰山までの中国自然歩道は、竜王山の山域の厳しいアップダウンの道に比べると、それは優しい巻き道然とした道であった。ここも快調に歩くことが出来、1時間10分ほどで大峰山の山頂に到達出来た。

 

 

 

〈八幡峠を通る県道に出合う!〉

〈八坂峠の「御調八幡宮口」から「仏通寺口」へは車道を歩く〉

 

 

 

 

〈「仏通寺口」を示す立派な道標〉

〈仏通寺口から再び中国自然歩道は始まる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大峰山々域はアップダウンの少ない道が続く〉

〈きれいに整備された中国自然歩道〉

 

 

13:43〜13:50 大峰山(610.2m)

  正確に言えば、大峰山の山頂を中国自然歩道は通っていない。5分程手前にある仏通寺分岐で中国自然歩道は仏通寺に向けて方向を変えている。樹々に囲まれて眺望が一切ない大峰山の山頂で記念撮影をしてから、その仏通寺分岐に戻って仏通寺に向け下って行った。約10分間急坂の下りが続き馬瀬林道に出た。この出合い点では5つの道が合流しており、ちょっと複雑であった。ここからは馬瀬林道を辿ることとなるのだが、最初の所はその林道が大きく迂回しているので、そこをショートカットをする中国自然歩道を先ずは採る。5分もせぬうちに、再び馬瀬林道と出合うので、その先の中国自然歩道は谷間で荒れ果てていることから、そこからは林道を歩くのが今は楽である。林道を快調に下って行くと、やがて名残りの紅葉を見ることの出来る一角となった。やはり秋の山道は紅葉に彩られるのが一番良いものだ。そこから、仏通寺はもう遠くなかった。

 

 

 

〈この日2つ目のピークの大峰山々頂、樹々に包まれて眺望なし〉

〈大峰山から馬瀬林道まで厳しい急坂が続いた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈馬瀬林道を仏通寺へと下り行く途中で名残りの紅葉群に出逢った〉

 

 

 

 

 

〈緑色と枯れ葉色の葉が混在するカエデ〉

〈ヤブムラサキ(クマツズラ科)

 

 

15:00 仏通寺第3駐車場

  馬瀬林道が渓谷から離れるべく右折する地点で林道を外れて渓流を渡る遊歩道に入ると、直に仏通寺第3駐車場に出た。繁忙期しか使用することのない一番奥の駐車場であるが紅葉を求めてやってきた観光客の車でこの日は満杯になっていた。その駐車場を出て、仏通寺川沿いの車道に出ると、大勢の観光客の姿もあり、もう仏通寺境内の一角といった感じであった。川沿いを秋色に染めている筈の紅葉はここでももう殆どなかった。冷え込みのなかったこの秋は、紅葉たちは劇的にその色合いを変えることなく、早々に枯れ葉となって散ってしまったようであった。やはり、ここまで12q余りの距離を歩いてくると、我ながらやや落胆に近い想いを抱くようであった。それでも、寺院正面の第2駐車場に停められていたマイクロバスにザックを置いてから、少しばかり名残りの紅葉を求めて境内を歩いてみた。ちょっと寂しくはあったが、秋色の残滓がまだ色濃く残る仏通寺境内の晩秋の空気は決して悪くはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

〈仏通寺川沿いまで下るともう仏通寺の境内だ!〉

 

 

 

 

 

〈仏通寺川沿いの紅葉はすっかり葉を落としていた!〉

寺域へと渡る巨蟒橋

 

 

 

 

 

 

 

 

〈茶堂横に紅葉がまだ残っていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉の最終盤ながらも、寺域は全般的には秋色に染まっていた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈まだ美しい紅葉の残った一角〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈秋深し、紅葉も間もなく葉を落とす〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈開山堂に上がる階段に残った紅葉が美しい!〉

 

 

 

〔山行所感〕

  紅葉の名刹を訪ねる中国自然歩道沿いの山行は、心配した雨に会うこともなく、最高気温20℃という過ごし易い気候の中で快調に歩き通すことが出来た。紅葉狩りは、結局は名残りの紅葉見物となってしまったが、これは自然界のなせること故に、これもまた良しとせざるを得ない。これもまた渋くていい感じであった。帰路、運転手さんがハンドルを握ってくれるマイクロバスの中で、美酒を頂きながら、12.9qのロング・ウォークに疲れた身体を休めることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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