石鎚山を遠望する初冬の山歩き 皿ヶ嶺(1,278m)
愛媛県東温市
2015年12月14日(月) 門久単独
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〈初冬の皿ヶ嶺登山道を歩く〉 |
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2か月振りに皿ヶ嶺を訪ねた。
秋の足音を聞きに訪ねた前回(10月13日)から一足飛びに初冬を迎える頃合いとなった。
随分と間が空いてしまったが、それはそれとして、
久し振りに訪ねるというのは、馴染みのところがまた新鮮に感じられるということでもあった。
《山行記録》
上林森林公園駐車場13:40・・・・13:45風穴13:46・・・・13:59直登道分岐・・・・14:21ベンチのある休憩所14:25・・・・14:32三差路・・・・14:35竜神平14:39・・・・15:10皿ヶ嶺(1,278m)15:25・・・・15:36十字峠・・・・15:48引地山分れ・・・・16:01直登道分岐・・・・16:18上林森林高原駐車場 〔総所要時間:2時間38分、休憩等:0時間24分、正味所要時間:2時間14分、歩行距離:5.4q、累積標高差:±472m〕 |
13:40 上林森林公園駐車場
早朝に広島を発って、当地で昼食を済ませてから登山口に向かったので、山登りにしては遅い出発であった。天気は下り坂に向かうようであったが、この日ばかりは好日が持つとの予報であった。森林公園の駐車場に車を置いて登り始めて風穴に向かっていると、下山してくる男性二人組に出会った。 風穴を過ぎて、竜神平への正面登山道を登って行く間にも、3人の単独登山者が下山して来るのと擦れ違った。温かい日であったが、山の空気は乾いている上に、ちょっと冷たい感じがして気持ちが良かった。冬を迎えて、枯れ野となった山域はこれから一段と冬の様相を呈してくるのであろうが、今はまだその走りでまだ初々しい感じがして、今なお緑色を呈している苔や笹原が頗る新鮮に感じられた。ゆっくりと山の空気を吸いながら歩いて、1時間弱で竜神平に到着した。
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〈麓から見上げたこの日の皿ヶ嶺〉 |
〈平日午後の駐車場〉 |
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〈苔生す岩が転がる冬の風穴〉 |
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〈春から秋にはお花畑が広がる北斜面も落ち葉の季節〉 |
〈古木の繁る森も冬支度〉 |
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〈大胆に伸びたミズナラ古木の枝越しに松山平野を遠望する〉 |
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〈ひと足早く降った雪が日陰に残る〉 |
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〈竜神平へと続く登山道〉 |
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〈木製ベンチの置かれた休憩所〉 |
〈四国独特の枝振りのブナ林も冬装束〉 |
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14:35〜14:39 竜神平
竜神平の小屋の日陰には雪が残っていた。ここまでの登山道の脇にも残雪があったが、これらはいつ降った雪かよく分からない。聞く人ももう山中にはいないようであった。時間も押しているので、早々に山頂に向かった。杉やブナの林から仰ぎ見る澄みきった青空は冬の空であったが、気温は冬とは思えないほどに高かった。山頂直下のブナ林の林床の笹原は乾いて、暖かい風に揺れていた。このところ樹々が育って見えづらくなっていた石鎚山の山塊が、樹々が葉を落としたことからよく見えていた。一度雪装束になっていた石鎚山ではあったが、暖かい日々が続いて遠目には雪を纏っている感じはひとつもなかった。しかし、石鎚山を遠望しながらの皿ヶ嶺の山歩きもこの季節ならではものであった。
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〈竜神小屋の日陰にも雪が残る〉 |
〈ブナ林越しに冬枯れの竜神平を望む〉 |
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〈杉林を抜けて山頂へと向かう〉 |
〈山頂直下のブナ林の中を登り行く〉 |
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〈ツインのブナの古樹〉 |
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〈山頂直下のブナの樹間に石鎚山の山塊を望む〉 |
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15:10〜15:25 皿ヶ嶺(1,278m)
午後3時を過ぎた皿ヶ嶺の山頂は無人であった。山頂標識に付けられた寒暖計は11℃を指していた。山頂からの見える愛媛県と高知県の県境の脊梁山稜は、暖かい天気のせいか微かに霞んでいた。寒さを感じない気持ちの良い山頂で暫し寛いだ。下山ルートは、十字峠から引地山分れを通る直登ルートを採った。引地山に続く稜線のブナの森に巨木などを探しながら尾根道を辿って行った。引地山分れから北面の急坂に入ると、冬季の凍結や積雪に備えて登山道に沿って今年もロープが張られていた。ここは滑り易く、滑落の懸念がある所ゆえに有難いロープである。その急坂を下りきって正面登山道に合流すると、陽が随分と西に傾いてしまって、樹林の中は早くもやや薄暗くなってきたようであった。足早に駐車場へと急いだ。
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〈皿ヶ嶺山頂〉 |
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く山頂標識〉 |
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〈皿ヶ嶺山頂から大川嶺方面を望む〉 |
〈皿ヶ嶺三角点〉 |
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〈十字峠〉 |
〈稜線上のブナの古木シルエット〉 |
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〈引地山分れ〉 |
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く凍て付く冬に備えロープが張られた直登道〉 |
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16:18 上林森林公園駐車場
山頂から50分程で森林公園の駐車場に下った。広い駐車場に残っているのはわが愛車だけであった。極めて短日のこの時節、後1時間もすればこの辺りは漆黒の闇に覆われるのであるから、賢明は登山者は早々に下山していて当然であった。吾もクールダウンを行うのも省略して早々に山から下ることとした。
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〈駐車場に残った我が愛車がこの日のラストカー!〉 |
〈夕暮れの日陰に入った上林森林公園〉 |
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〔山行所感〕
暖か過ぎるほどの初冬の好日に、久し振りの皿ヶ嶺の山歩きを大いに楽しむことが出来た。四国にあっても、冬はやはり厳しい山の表情をも見せるこの山にあって、この日は優しい表情だけを見せてくれた一日であったようだ。時にはこんな穏やかな山歩きがあっても良いと思う。きっと山の神からのプレゼントであったのだろう。
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〈この日の軌跡〉 |
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