登山道の探査も兼ねて山歩き 陣ヶ森(1,206.9m)

愛媛県東温市、同県上浮穴郡久万高原町

2016年4月20日(水)    門久単独

 

 

 

 

 

 

〈車を停めた上林トンネル南口先から陣ヶ森を見上げる〉

 

 

 

愛媛県東温市に滞在中の足慣らしと東温アルプスの登山道の踏査を兼ねて

陣ヶ森周辺を歩いてみました。

用件の間の短時間の山歩きでしたが、変化に富んだ四国山地の一端を見ることが出来ました。

 

《山行記録》

 林道開設通記念碑13:01・・・・13:05上林トンネル南口・・・・13:34NTTドコモ中継塔・・・・13:40陣ヶ森(1,206.9m)13:47・・・・14:08白糸尾根分岐・・・・14:10大ブナ14:14・・・・14:15縦走路出合・・・・14:21上林峠・・・・14:24陣ヶ森管理道出合・・・・14:29上林トンネル南口・・・・14:30林道開設記念碑

〔総所要時間:1時間29分、休憩等:0時間07分、正味所要時間:1時間22分、歩行距離:3.5q、累積標高差:±285m

 

13:01 林道開設記念碑前(駐車)

  上林トンネルを抜けた直ぐ先にある林道の膨らみに車を停めさせてもらった。林道上林河之内線の開設記念碑が建てられてあった。その背後に陣ヶ森が聳えていた。午後2時半には下山して街に戻らなければならないので、許された時間は1時間半程。何とか陣ヶ森まで行って、帰路に白糸の滝へ下る登山道の分岐を確認してからここに戻れそうであった。駐車地点から上林トンネル南口に引き返し、そこから右に延びている陣ヶ森管理道に入った。最初はダートの道であったが綺麗に整備されていた。中程から山頂直下までは舗装道となり、山腹をうねりながら山上へと続いていた。上部に進むと皿ヶ嶺から久万高原町方面の眺望が開けた。30分余で山頂直下のNTTドコモの無線中継塔に行き当った。敷地のネットの脇を回り込んでから背後の藪を上ると東温アルプスの縦走路に出た。そこから陣ヶ森山頂まではほんのひと歩きであった。

 

 

 

〈麓の皿ヶ嶺撮影定点から陣ヶ森方面を望む〉

〈林道開設記念碑から陣ヶ森を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈上林トンネル南口:ここから右手の管理道に入る〉

 

 

く陣ヶ森まで続く管理道〉

 

 

 

 

〈管理道から久万高原町、大川嶺を望む〉

〈西隣の皿ヶ嶺、右端が上林峠〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈陣ヶ森山頂直下の無線中継塔の敷地〉

 

 

く灌木越しに無線中継塔を見上げる〉

 

 

13:40〜13:47 陣ヶ森(1,206.9m)  

  陣ヶ森の山頂には四等三角点が建った狭い広場があったが、周りは檜や灌木に囲まれて眺望は開けていなかった。広場から足元の笹原を分けて樹々の間を行くとアマチュア無線の中継器が置かれていた。東温アルプスから石鎚山の眺望を期待していたが、やはり樹々に邪魔をされて見ることは出来なかった。短時間の山頂滞在の後、上林峠経由で下山の途に就いた。東温アルプスの縦走路に戻り無線中継塔脇を抜け行くと、檜林の中を登山道はドンドンと下って行った。檜林が途切れるとブナ林が続いた。その樹間から善神山の稜線が見えた。今歩いている尾根の右側の下にある白糸の滝が懸かる谷間の最奥部を形成する山である。ほぼ予定の時間で歩けているので、周囲の様子などを観察しながら下って行った。

 

 

 

〈四等三角点の建つ陣ヶ森山頂〉

〈陣ヶ森山頂から東に延びる東温アルプスの尾根を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈無線中継塔脇を通って上林峠へ向かう〉

〈檜林の尾根筋に縦走路が延びる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈右手の樹間に善神山(1094m)が見える〉

 

 

〈檜林が途切れるとブナ林が現れる〉

 

 

14:08 白糸尾根分岐

  陣ヶ森山頂から20分程下ったところに小さなピークがありそこから白糸尾根が北西に下っている。いつかこのルートを歩いてみたいと思っているので、今日はその分岐を確認しておきたいと思っていた。その分岐は小ピークの左側を巻いて下ったところにあった。今ではかなり一般化しているのであろうか、分岐点には「白糸滝駐車場」と記した道標が立てられていた。それに従ってちょっと入ってみると、やや笹には覆われてはいたが、はっきりとした踏み跡が延びていた。1〜2分行ったところに大きな宿り木を纏ったブナの大木があった。ここで引き返して縦走路に戻った。白糸尾根分岐を過ぎて、縦走路が左に90度曲がると大下りとなり、直に上林峠直ぐ手前の分岐に出た。右に道を採れば直ぐに上林峠、左に採れば陣ヶ森管理道に出る。ここは左に採った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈白糸尾根分岐〉

 

 

く白糸尾根にあった大ブナ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大ブナに寄生した宿り木〉

 

 

 

 

 

〈再び縦走路に戻り上林峠へと向かう〉

〈上林峠手前の分岐〉

 

 

 

 

〈陣ヶ森管理道に戻った〉

〈上林トンネル南口に帰着〉

 

 

14:30 林道開設記念碑前(駐車)

  上林峠から陣ヶ森管理道へ出て、往路で登った道筋を今度は下って行った。管理道を5分も歩けば上林トンネルの南口に出た。車を停めた林道開設記念碑前には午後2時半ちょうどに帰着した。

帰路に車で上林森林公園にちょっと立ち寄ってみた。そこで早くも咲き始めていたシコクカッコソウを見ることが出来た。林道を上林集落近くまで下って行くと路傍にコンロンソウの群落が花開いていた。標高1000メートル程の山上ではまだ殆ど咲いていないコンロンソウが、標高600メートル程のところでは群落をなして咲き始めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈記念碑下の銘板〉

 

 

 

〈林道上林河之内線開設記念碑〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈コンロンソウ(上林集落上部)

 

 

 

〈シコクカッコソウ(上林森林公園)

 

 

〔山行所感〕

  僅か1時間半ほどの山行であったが、四国山地が瀬戸内側がスパッと切れ落ちるその落ち際の尾根上を歩いてみて、改めてその険しさの一端を見て感じることが出来た。ここ東温アルプスの各所には縦横に登山道が拓かれている。それらは決して楽な道ではないようであるが、少しずつ未踏のルートを歩いて行きたいと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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