サンカヨウの咲く頃 大万木山(1,218.0m)

島根県飯石郡飯南町・広島県庄原市高野町

2016年5月14日(土)         チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈今年のサンカヨウは早咲きだったようで、この日は何とか残った花を見付けることが出来た〉

 

 

 

4年振りに大万木山のサンカヨウを見たくなって出掛けた。

松江道が通じて高野へのアクセスが便利になったので、高野側からアプローチして

新生坊峠からの林道を使ってのエコノミールートを採ることにした。

 

《山行記録》

林道登山口9:52・・・・9:55等検境ルート合流・・・・9:57滝見コース合流・・・・10:05門坂峠(地蔵尊展望台)10:06・・・・10:34水飲み場10:35・・・・10:53山頂避難小屋10:54・・・・10:56大万木山(1,218.0m)10:58・・・・11:01山頂大ブナ11:10・・・・11:10大万木山(1,218.0m)・・・・11:28渓谷コース分岐・・・・11:30大階段展望台(昼食)12:29・・・・12:31渓谷コース分岐・・・・12:53大万木山(1,218.0m)・・・・12:54山頂避難小屋・・・・13:21門坂峠(地蔵尊展望台)・・・・13:28等検境ルート分岐・・・・13:30「林道0.1q」ポスト・・・・13:32林道登山口 

〔総所要時間:3時間40分、昼食・休憩等:1時間13分、正味所要時間:2時間27分、歩行距離:5.9q、累積標高差:±482m

 

 

 9:52 林道登山口

  高野から新生坊峠への道は一時荒れていたが、この日は1〜2倒木はあったものの問題なく走れた。新生坊峠から西に延びる林道を1.8キロメートルほど走ると左手に駐車場として使える広場がある。そこに車を停める積りであったが、何とこの朝は既に満車となっていた。少し先に行って至近の所に空地を見付けてそこに停めた。駐車場の奥から登山道が延びている。直ぐに等検境コースの道に出合い、その道を行くと数分で門坂駐車場から来る大万木山滝見コースの道に出合った。門坂駐車場から1.5キロメートル、大万木山頂上まで1.6キロメートルという滝見コースのほぼ中間地点に早々に出たということである。広くなった登山道は門坂峠への急な斜面を右に巻き、やがて左にカーブしながら上って行き直ぐに地蔵堂が建てられている門坂峠に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山口の駐車場は満杯の盛況!〉

 

 

 

〈この林道で至近の登山口へ〉

 

 

 

 

〈出発早々に等検境ルートに出合う〉

〈そして数分で門坂駐車場から来る滝見ルートに合わさる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈滝見コースのほぼ中間地点〉

 

 

 

10:05 門坂峠(地蔵尊展望台)

  登山口から門坂峠に10分余で着いた。些か楽勝コースを選択してしまったかと自省した。峠からは暫く大万木山への北尾根にジグザグを切りながら高度を上げて行き、中弛みとなる標高1,050メートル程からはブナの美林が広がる緩やかな勾配の台地の上を気持ち良く歩いた。台地状の緩斜面から登山道がやや勾配を増してきた頃に右手に「水飲み場」の指導標が立っていた。

 

 

 

〈地蔵尊を祀った祠の建つ門坂峠〉

〈門坂峠から吉田毛無山、鯛ノ巣山方面を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈門坂峠からブナ林の中の坂道を行く〉

〈ツクバネソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林立する古ブナを縫って登山道が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大万木山東面の広々としたブナ林を抜けて行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈路傍に咲くチゴユリ〉

 

 

〈ユキザサ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈どこまでも歩いて行きたい道だ・・・!〉

 

10:34〜10:35 水飲み場

  水飲み場を過ぎると道路の左側に、やがてその左右両方の斜面にサンカヨウの花が見えてくるのであるが今年はその様子が違っていた。例年であれな先ず斜面の樹間に点在するサンカヨウの株の先に白い花を見付け、登って行く程にその数が増していくのであるが、今年は立派な葉を広げた株の数は多いものの白い花が付いていなかった。良く見ると既に散った後のようで、株の先には小さな果実状のものが付いていた。後で聞くと、今年のサンカヨウは例年に比べて1週間ほど花期が早く、例年は満開のこの時期にもう散り果ててしまったとのことであった。何とか花の残った株はないものかと探してみると、日陰がちな谷間等で数えるほどではあったが見付けることが出来たが、どの株もちょっと振動や風を与えると散ってしまいそうな危ういものであった。早々に花の観賞を諦めて山頂へと向かった。

 

 

 

〈山頂直下に立つ「水飲み場」の標識〉

〈清水がこんこんと湧き出ている〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈待望のサンカヨウの花は、散り去った後・・・・!〉

 

 

 

 

 

〈完全に花が散り去ったサンカヨウの群落〉

〈花が散った後には幼い果実が残る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈広いお花畑を探してやっと見付けたサンカヨウの花〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈これはまだ健全な花だ・・・・!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂避難小屋辺りは新緑の世界〉

 

 

 

10:56〜11:10 大万木山(T,219.0m)

  山頂広場の中央部は虎ロープが張られて立ち入り禁止となっており、その周りで登山者がテーブル椅子などに座り寛いていた。野芝などの植生保護の為の措置と貼り出してあった。我々は休憩を取る前に山頂大ブナを見に行くこととした。たこブナとも言われるこの大ブナはいつ見てもユニークで立派である。そこから山頂への帰路にランボーさん夫妻と出会った。全くの奇遇には驚いた。ランボーさん夫妻はこの先の大階段展望台で昼食を取ると言われるので、我々もご一緒することとして山頂から渓流コースの尾根道を採ってそこに赴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂広場〉

 

 

〈山頂大ブナ(たこブナ)〉

 

 

 

 

〈山頂大ブナの足元、将にたこブナ〉

〈山頂大ブナを見上ける〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根上の渓谷コース分岐点〉

 

 

 

〈渓谷コースの山頂部に建つ反射板〉

 

 

11:30〜12:29 大階段展望台 

  4年振りにお会いしたランボーさん夫妻と約一時間いろいろな話や情報交換をして旧交を温めた。時間は瞬く間に過ぎた感じであった。位出谷駐車場に車を停めているというランボーさん夫妻とは尾根上の渓流コース分岐で分れて我々は下って来た山頂からの尾根道を引き返した。山頂まで25分弱、下ってきた時にはこんなに遠かったかと思ったが、帰路は案外に早く感じた。

 

 

 

 

 

 

 

〈大階段展望台からの出雲の眺望〉

 

 

 

 

 

〈昼食を摂りながらランボーさん夫妻と語らった〉

〈靄が掛った三瓶山〉

 

 

 

 

〈大万木山々頂に登り返す〉

〈ウスキヨウラク〉

 

 

12:53 大万木山(1、219.0m)

  この日3度目の大万木山々頂はただ通過した。午後1時少し前の山頂にはまだまだ多くの登山者の姿があった。サンカヨウの花を期待した皆様には残念無念といったところであろうか。山頂からも登って来た道を下って行った。同じルートのピストンであるが、歩くには気持ちの良いルートなのが救いであった。この日は地元が開催する自然観察会が盛況で、山中で多くのグループと出会ったが、下山路でも数グループと出会った。

 

 

 

〈この日三度目の大万木山々頂〉

〈山頂避難小屋〉

 

 

 

 

〈花が散り果てたサンカヨウの群落が路傍を飾る〉

〈オオカメノキ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈自然観察会のグループ〉

 

 

 

〈ブナの古木の道を行く〉

 

 

 

 

〈門坂峠にも別の自然観察会のグループが〉

〈滝見コースから等検境コースが分岐する〉

 

 

 

13:32 林道登山口

  大万木山々頂から40分弱で林道登山口に下山した。やはりここからのルートはエコノミーコースと言えるであろう。山頂までのピストンだけではちょっと物足りない感じであろうか。林道登山口にはトイレがないので、新生坊峠(毛無山駐車場)まで戻って一息入れた。峠から等検境がきれいに見えた。まだ登ったことがないのが残念である。

 

 

 

〈林道登山口に帰着〉

〈新生坊峠〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈新生坊峠から観た等検境〉

 

 

 

〔山行所感〕

  4年振りの大万木山であった。かつてはサンカヨウの花を目指して初夏に大万木山詣でをしていたと思っていたが、4年間もの空白があったとは我ながら驚きだ。きっと大山の南麓でサンカヨウに会っていたことも一因だと思う。ここには美しい森や渓谷もあるので、それらも楽しみにまた幾度も訪ねてみたいものだ。ランボーさんご夫妻との奇遇、楽しい山行となった。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

 

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