まだササユリが残っているかと思いつつ訪ねた 雲月山(911.2m)

広島県山県郡北広島町

2016年6月27日()   チャコ&門久

 

 

 

 

〈ササユリ咲く雲月山稜線を行く〉

 

 

 

午後には雨になるとの天気予報に手軽に歩け、また初夏の花々が期待出来る雲月山を目指した。

例年であればササユリの美しい頃であるが、今年も花々の開花が頗る早いことから

最終盤のササユリの花にでも会えれば幸いと思いながらの山行であった。

 

《山行記録》

東屋下駐車場9:49・・・・10:02出雲峠駐車場10:06・・・・10:22岩座山・・・・10:39高山・・・・11:11雲月山(911.2q)(昼食)11:45・・・・12:24仲の谷・・・・12:38東屋下駐車場 )

〔総所要時間:2時間49分、昼食・休憩等:0時間38分、正味所要時間:2時間09分、歩行距離3.8q、累積標高差:±303m〕

 

 9:49 東屋下駐車場

  東屋下の駐車場に愛車を停めて先ずは出雲峠を目指して車道を歩いた。この沿道には花々が多いが、今年はコウゾリナ、ニガナの花が少なく、ウツボグサと咲き始めたオカトラノオが主人公のようであった。例年山の斜面の叢にササユリの姿を見るのであるが、この日はその姿がなかった。出雲峠駐車場から山に入った。高座山への斜面の草原を歩いてみると、笹や草に隠れて咲くササユリの姿が意外に沢山あった。その他には咲き始めたオカトラノオ以外の初夏の花を見付けることは出来なかった。

 

 

  

 

 

〈東屋下の駐車場からスタート〉

〈今が盛りのウツボグサ〉

 

 

 

 

 

 

〈出雲峠駐車場から入山する〉

 

 

 

  

 

 

〈咲き始めたオカトラノオ〉

〈草原に隠れるように咲くササユリ〉

 

 

10:22 岩座山

  高座山のピークに到達して、周囲の山々の眺望を得た。三瓶山や大江高山も霞んではいたがその姿を認めることが出来た。芸北方面では、天狗石山や高杉山が一際高く感じられた。南に延びる雲月山の稜線の先には大潰山、大佐山の平らかな稜線があった。稜線上の登山道を辿って雲月山々頂を目指した。高座山から鞍部に下ってから高山への急坂を上ると、あとは緩やかな山頂への上り道を辿ることとなった。今年はこの登山道沿いの笹や草が刈られていなかった。繁った笹の中に枯れ果てたササユリの花の姿を見るのは悲しかったが、良い間隔を置いて生きの良いササユリの花もまた現れたのは楽しかった。オオバギボウシがもう花を付けていることを期待していたが、それはまだ早過ぎたようで、僅かにその蕾を認めるだけであった。例年は盛りのノアザミの群落は、今年はもうかなり枯れた花が多い状態であった。

 

  

 

 

〈岩座山のピーク〉

〈岩座山から俯瞰する旧芸北町々章〉

 

 

 

 

 

 

〈岩座山から西に延びる雲月山稜線〉

 

 

 

 

 

 

 

〈うねる稜線の先に雲月山の山頂が控える〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈白骨林は山火事の跡〉

 

 

〈鞍部に下ると高山への急坂が待つ〉

 

 

  

 

 

〈ヤマツツジ〉

〈ササユリ〈蕾〉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈稜線の風に吹かれてササユリが咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈オカトラノオも夏の到来を告げる〉

 

 

 

 

 

 

〈今年のササユリはもう最終盤のよう〉

 

 

 

  

 

 

〈オオバギボウシはまだ蕾〉

〈晩期を迎えたノアザミの群落〉

 

 

 

 

 

 

〈雲月山のうねる草地の斜面〉

 

 

 

 

 

 

 

〈今朝方開いたか!?、また新鮮なササユリ〉

 

 

 

 

 

 

 

〈雲月山々頂直下の登山道を飾るササユリ〉

 

 

 

11:11〜11:45 雲月山(911.2m)

  牛歩に近い速度で出雲峠から1時間以上もかかって雲月山に着いた。足早やに先行する単独行の登山者の姿に気付いていたが、我々が着いた時にはもうその姿はなかった。鳥が鳴くだけの静かな山頂で、やや早いランチタイムを取った。天気が大きく崩れる兆候はまだなく、ゆっくりと食後のコーヒーも楽しめた。食後は南に延びる周回路を採って仲の谷を経て車を停めた東屋下駐車場を目指した。この道も笹が刈られておらず、日当たりの良いところなどはかなり笹が登山道に被さっていた。ササユリの比較的多い山域ではあるが、笹の繁茂状態から綺麗な咲きっぷりは期待しないことにした。それでも時折笹の中に現れるその花には美しいものが多かった。笹の中に延びている柔らかいワラビを頂戴しながら仲の谷へと下り、最後の駐車場への急坂に取り付いた。

 

  

 

 

〈雲月山々頂〉

〈雲月山二等三角点〉

 

 

  

 

 

〈雲月山山頂から高杉山、天狗石山方面を望む〉

〈谷を隔てて大潰山、その背後に大佐山が対峙する〉

 

 

  

 

 

〈雲月山々頂から南に延びる周回路〉

〈笹の中に咲くササユリ〉

 

 

 

 

 

 

〈周回路から高山、高座山のピークを望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈笹を分けると真っ白なササユリが現れた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈笹が繁る登山道脇にササユリ一輪〉

 

 

〈アカショウマ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ここ数年放牧のない仲の谷の放牧場入口は草茫々〉

 

 

〈仲の谷から駐車場への上りは半ヤブ状態〉

 

 

12:38 東屋下駐車場

  ここ数年雲月山には牛が放牧されていないことから、仲の谷にある放牧地への入口周辺は草に中に埋もれようとしていた。またその仲の谷から東屋下駐車場へと上る急斜面も笹や草刈りがなされておらず半ヤブ化していた。ヤブ化しても、この急坂に数輪のササユリが咲いていてくれたのは嬉しい限りであった。3時間足らずの山行を終えて無事に駐車場に戻った。山の空気を吸いに来られたご夫妻の姿が駐車場にあった。

 

 

 

 

 

〈東屋下駐車場に帰還して高座山を見上げる〉

 

 

 

 

 

 

 

〈駐車場に立つ案内版、雲月山は動植物の宝庫〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈カキラン〉

 

 

〔山域所感〕

  あまり期待していなかったとは言え、思った以上に多くの新鮮なササユリの花に出会えて楽しい山歩きとなった。4キロメートル足らずの周回路で、ウォーキングの観点からはちょっと物足りない距離ではあったが、花々に恵まれた楽しい山行コースであったと言えようか。ササユリの花が終われば、雲月山は本格的な夏の花々に包まれることとなるのであろう。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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