秋風に吹かれに 深入山(1,152.7m)

広島県山県郡安芸太田町

2016年9月2日(金)   チャコ&門久

 

 

 

 

〈秋風渡る山上の散策〉

 

 

 

殊の外暑かった夏がやっと去って、西中国山地の峰々には秋風が渡るようになった。

盛夏の多忙から幾分解放されて時間が取れたので、久し振りに秋風の渡る山を歩いてみることにした。

西中国山地の中でも季節の移ろいが分かり易い深入山へと車を走らせた。

 

《山行記録》

 深入山南登山口10:37・・・・11:23東登山道分岐・・・・11:32深入山(1,152.7m)11:41・・・・11:50九合目東屋(昼食)12:20・・・・12:25八畳岩12:26・・・・12:30展望岩12:31・・・・12:43水場12:45・・・・12:49西尾根分岐・・・・13:08西口分岐・・・・13:19南登山口

〔総所要時間:2時間42分、昼食・休憩等:0時間45分、正味所要時間:1時間57分〕

 

10:37 深入山南登山口

  週末には台風が接近するようであるが、この日は何とか天気が持ちそうであった。深入山グリーンシャワーの駐車場に車を停めて南登山口から入山した。登山道沿いの草原は例年に比べて草の丈が高く、草の繁り様も濃い感じであった。そこにススキが繁り、深い草原の中にはワレモコウやマルバハギなどの秋の山野草を沢山見ることが出来た。花々を眺めたり、写真に撮ったりしながら南登山道の急坂を登って行った。このルートは半ばまでは急坂続きである。そこを過ぎると傾斜はやや緩くなって、西中国山地の絶景や草原に咲く花々などを眺めながらの山上散策が楽しめる。東登山道が合流すると、山頂まではもう直ぐであった。

 

 

 

 

 

〈深入山南登山口〉

 

 

 

 

 

 

 

〈恐羅漢山、十方山の絶景をバックに咲くハバヤマボクチ(キク科)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈草地に咲く名残りのキキョウ(キキョウ科)〉

 

 

 

 

 

 

〈南登山道の中ほどから南登山口周辺のグリーンシャワーを俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

〈草地の中を登り行く南登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

〈南登山道から深入山々頂を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

〈東登山道との合流点まで登ると、山頂はもう直ぐ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ツリガネニンジン(キキョウ科)〉

〈ママコナ(ゴマノハグサ科)〉

〈ノギラン(ユリ科)〉

 

 

 

11:32〜11:41 深入山(1,152.7m)

  この日は南登山口から1時間を切って深入山々頂に到達した。いつもながらに写真を撮りながらのノロノロ歩きであるが、この日は草原の中に入ったりせずに真っ直ぐに登って来たからであろうか。山頂には他の登山者の姿はなく、やや霞んではいたが周囲360度の大眺望を得ることが出来た。暫し山頂に佇んだ後、林間コース9合目の東屋で昼食を取ることにして山頂の草原に咲く花々を眺めながら下って行った。秋の花のマツムシソウもその沿道で見ることが出来た。30分間ほどの昼食の後は、そのまま林間コースを採って下山することとした。八畳岩、展望岩、水場といったスポットに寄りながら、秋の風に親しみながら歩を進めた。

 

 

 

 

 

〈深入山々頂〉

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂から北方に臥龍山、掛頭山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂から9合目東屋を俯瞰〉

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂直下に咲くマツムシソウ(マツムシソウ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

〈ランチタイムを取った九合目東屋から深入山々頂を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

〈秋風がススキを揺らす登山道から深入山々頂を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

〈展望岩から向真入山、十方山、恐羅漢山、聖山などの絶景を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈シュロソウ(ユリ科〉

〈シラヤマギク(キク科)〉

〈ホクチアザミ(キク科)〉

〈オケラ(キク科)〉

 

 

 

12:49 西尾根上分岐

  西尾根上の分岐からは南登山口へのルートを採った。沿道のススキの中にナンバンギセルの姿がないかと探したが、ここでも草原が濃すぎてススキの根元を探すことは甚だ難しかった。直ぐに南面の草原も終わって、名の通りのミズナラの林間の道となった。ここのミズナラの森もいつもながらに美しいと思う。広大な森の中にジグザグを描く登山道を辿って行くと南登山口へと導いて行ってくれた。

 

 

 

 

 

〈西尾根上から南登山口への道を採った〉

 

 

 

 

 

 

 

〈深入山西尾根を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

〈今はモレモコウ(バラ科)が最盛期を迎えている〉

 

 

 

 

 

 

 

〈オミナエシ(オミナエシ科)は秋の訪れを告げる花)

 

 

 

 

 

 

 

〈林間コースのミズナラの森も美しい〉

 

 

 

 

 

 

 

〈巻き道を南登山口への道を採る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈カワラナデシコ(ナデシコ科)〉

〈マルバハギ(マメ科)〉

〈コウゾリナ(キク科)〉

〈モリアザミ(キク科)〉

 

 

 

13:19 南登山口

  南登山口周辺の草原にも例年多くの花々を見ることが出来るのであるが、この日はキキョウやオミナエシの花の姿はなく、ツリガネニンジンとマルバハギの花がかろうじて見える程度であった。多くの花々同様、今年は花期がかなり前ずれているのであろうか。草の繁り具合も例年より濃い感じで、やや寂しい南登山口周辺であった。

 

 

 

 

 

〈グランドゴルフのコースが設けられた南登山口に帰着〉

 

 

 

 

 

 

 

〈深入山のセラピーロードも只今売り出し中〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈サワヒヨドリ(キク科)〉

〈アキノキリンソウ(キク科)〉

〈ゲンノショウコ(フウロソウ科)〉

〈ヤマジノホトトギス(ユリ科)〉

 

 

 

 

〔山行所感〕

  久し振りの山行に、秋風に当たることを別にすれば、先ずは身体慣らし、足慣らしの積りが強かった。実質2時間程の山行は些か軽過ぎる感は否めないが、深入山というところは周回をしてみると満ち足りた気持ちにさせてくれるから不思議なものである。今回もそんなところで、短いながらも満足出来た山行であった。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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