梅雨の山を歩く　皿ヶ嶺（１，２７８ｍ）

愛媛県東温市

２０１７年７月１０日(月)　　　　　　門久単独

〈ササユリ〉

蒸し暑い梅雨の曇天の午後、皿ヶ嶺を少し歩きました。

山頂や天狗の庭にも行ってみたかったものの、制限時間内で歩けたのは竜神平まででした。

耐暑訓練のような山行でしたが、山には夏の花が咲き始めており、盛夏への期待が持てました。

《山行記録》

上林森林公園駐車場(標高942m、24℃)12:55････13:02風穴13:09････13:27直登道分岐････14:02ベンチのある休憩所････14:18竜神平14:22････14:42上林峠方面分岐････15:03ベンチのある休憩所････15:22直登道分岐････15:53上林森林公園駐車場

〔総所要時間:2時間58分、休憩等:0時間11分、正味所要時間:2時間47分、歩行距離5.6�q、累積標高差：±463m〕

１２：５５　上林森林公園駐車場

　　水の元には恒例のそうめん流しの店が開店しており、それを目的にした車が多い林道を登って上林森林公園の駐車場に車を停めた。ここにもマイクロバスを含む沢山の車が停められており、木立の間から人々の歓声が聞こえていた。そうめん流しから風穴へと流れてきた観光客の人達のようであった。山域は湿気に満ちており、風穴の冷気は霧になって流れ出ていた。その穴の底には10輪を超えるヒマラヤの青い芥子が咲いていた。団体さんが去って静かになった合間に鑑賞出来た。風穴を後にして竜神平へと向かった。登山道沿いのお花畑ではギンバイソウが沢山蕾を付けていた。いよいよ彼等が主役の時がやって来る。

〈麓から見上げた皿ヶ嶺、稜線部は雲に中〉	〈登山口の上林森林公園〉

〈冷気が白い霧となって吹き出す風穴〉

〈ヒマラヤの青い芥子が沢山開花していた〉

		〈ギンバイソウ(蕾)〉
	〈正面登山道で竜神平を目指した〉

〈カラスウリ〉	〈ハナイカダ〉

１３：２７　直登道分岐

　　引地山分れへと上がって行く直登道を右に見送って竜神平への巻き道を辿った。ヤマアジサイの花が見頃を迎えていた。大きな蕾を付けたギンバイソウの群落も多い。もう暫くすれば、この巻き道はギンバイソウロードとなる。水が細々と流れる沢筋の崖を登ってみたが、イワタバコの開花にはまだ早すぎた、沢筋を明るくするホトトギスの花が一足早く咲いていた。雨の季節に夏色に変容していくブナの林を抜けて竜神平へと歩を進めた。

〈大きく枝を延ばしたミズナラの古木〉

		〈ホトトギス〉
	〈イワタバコの群落、開花は未だ！〉

〈ギンバイソウで埋まった沢筋〉

〈ヤマアジサイ〉

〈ヤマシグレ〉	〈蛸足状に延びるブナの枝！〉

〈ウマノアシガタ〉	〈ニガナ〉

１４：１８〜１４：２２　竜神平

　　午後2時過ぎの竜神平は無人であった。だがこの日は私の後を登って来る登山者グループの声があった。竜神平にガスは懸っていなかったが、仰ぎ見る皿ヶ嶺山頂には霧が流れていた。時間の都合で山頂は目指さず、竜神平に続く樹林を抜けてから下山することとした。樹林の中に入ると林床に人の背丈よりも高いヤマツツジが紅い花を付けてが点在していた。そしてまた登山道沿いには可憐なササユリがこれもポツリポツリと点在して咲いていた。樹林の中を周回して登って来た北面の巻き道に戻り下山の途に就いた。

〈竜神平〉	〈竜神平から皿ヶ嶺山頂部を仰ぐ〉

〈ササユリ、登山道沿いに点在していた〉

〈ヤマツツジ、樹林の中の沢山咲いていた〉

		〈満開のヤマツツジ〉
	〈ブナの登山道〉

〈この辺りはもう暫くすれば満開のギンバイソウロードとなる筈〉

１５：５３　上林森林公園駐車場

　　上林森林公園に下って風穴直下の管理道沿いの紫陽花の植え込みに寄った。もう随分と咲いており、これからより美しくなって行きそうであった。午後4時近くになっ、園内は随分と静かになっていた。もうこの紫陽花を見ている一団が残っているだけのようであった。森林公園の駐車場脇には早咲きのハンカイソウが満開となっていた。

〈上林森林公園の紫陽花、見頃はもう少し先か・・・！？〉	〈ハンカイソウ〉

〔山行所感〕

　　今回も窮屈なスケジュールではあったが皿ヶ嶺の山域をひと歩き出来た。梅雨時の山歩きは耐暑訓練のようではあるが、雨の中で色を濃くしていく山の味わいは歩くほどに汗をかくほどに深くなっていくように思う。盛夏への期待感がこの辛い時期の山行のモチベーションになっているのかな等と思ったりする。

〔BＡＣＫ〕

〔ＨＯＭＥ〕